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32回目の恋の終わりから、数週間たっていた。
全く引きずっていない…と言えば嘘になるかもしれないが、朋美はあの彼とは、単なる友人として、用がある時だけ連絡をする仲に落ち着いた。
といっても、彼の妻に遠慮して、結婚式以来朋美の方から連絡することはなかった。
このまま、連絡すらとる事もなくなって、自然に知らない者同士のようになって行くのだろう。
いつかの失恋を思いだしながら、チクリと胸が痛くなるのだった。
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