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ゴーレムの体が一気に冷えていく。
赤かった体は既に元通りになっていた。
「終わり……」
次の瞬間、再び騎士団が動き始めた。
狙いはアイアンゴーレム…
再度、天井まで飛び上がった騎士団は槍を下にし、急降下する。
そして全体重をかけた、重い一撃を食らわせた。
極端な温度の変化により、疲労していたアイアンゴーレムの金属は、氷の槍に貫かれていた。
「ふふっ…口ほどにもない奴らね」
「波賀隊長…それはあなたのセリフじゃないと思いますよ…?」
波賀隊長は秀一さんの忠告も無視している…
――が、俺を見た瞬間、硬直した。
そりゃそうだ。
今、俺の騎士団は、あなたに向けて構えているのだから…
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