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波賀隊長は可愛い声を上げて壁に激突した。
「むぅ…あなた達には冗談ってものが――」
「あ~!はいはい!
通じません!通じませんよ!」
秀一さんは指を耳に突っ込みながら叫んでいる。
俺より一才年上だけど、結構幼く見えたりするんだよな。
俺は秀一さんと波賀隊長をつつくと、部屋の出口を指差した。
「そうね…
なにも無さそうだし、帰りますか」
「はぁ…」
そして、俺達が出口へ足を踏み出した、その時だった――
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