シャオラス

9/16
前へ
/187ページ
次へ
繭海に背中を向けながら淡々と囁かれたソレは、知っている単語 思わず大きく頷いて肯定する繭海を振り返り、シャオラスはニッコリ微笑む 「?」 「そいつ等の会話の中で『花嫁』という言葉はなかったかい?」 「! ありました!!……ホタル、螢が花嫁…暗黒の花嫁って」 (決まりだね……) シャオラスは目を眇め、腕を組み直して壁に背を凭れた 「子どものホタルにそんなのは無理だって言ったんですけど……でもわざわざイカイからボクらを喚んだって。 意味が解らない事ばかりでした」 俯く様に続けた繭海は、離れ離れになってしまった幼馴染みの事を思い出し、安否を気にして唇を噛んだ
/187ページ

最初のコメントを投稿しよう!

195人が本棚に入れています
本棚に追加