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「ゼロアースは元々ラヴァーシアンが初めに暮らしていた場所でね、錬術が広まった根源が僕等なんだ♪
いつしか力の無い者達が集まり、力のあるラヴァーシアンは天上界、現在のラヴァースへ移住した。
それによって平和だったゼロアースは失われ、現在の成れの果てになった。今のゼロアニズはラヴァーシアンの遠い子孫に当たるワケ!わかった?
だから僕等程でないにしろ、錬術の片鱗を使えたりする者も生まれる。
でもセフロティアはこちらの世界との干渉は無いからそんな力、知らなかったでショ?」
パオルの説明に螢は躊躇いながら頷いた
「聞いた事無かったわ。
じゃあセフロティアスの私たちには錬術は生まれないのね?」
パオルは、内心螢の察しの良さに感心した
「(へー…頭の良い娘だな。この年齢にしては察しも悪くないし、マイ・マスターが気に入るはずだ)常識的にはそうなるけど完全にそうとは言い切れない…だってそうだろ?事実…(君はソレを僕等の目の前でやってのけたのだから♪)」
パオルは愉快そうに笑みを漏らし、小生意気に腕を組んだ
「? …事実…何?」
いつまでも続きを言わないパオルに、螢は気になって話を促すが、彼は一瞬考えてから口を開いた
「ん?……うん。事実、僕等だってセフロティアスに会ったのはホタル様が初めてだし確証は無いもん」
はぐらかして答えると、誤魔化されたとも知らない螢は答えを鵜呑みにして「そうだよね」と素直に納得した
「繋がりと言えば、ゼロアニズの中でも優性遺伝があって、稀にラヴァーシアンと並ぶ、それ以上の錬術使いの存在が出てきたリするのさ。
ただ、現在確認されているのは現役を引退したじーさん1人だけ!互いに寄らず触らずの関係だけど」
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