変化

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「あ…うん、迷宮(ココ)では無理だね。虹は光で生まれるから」 苦笑いして力なく「仕方ないね」と肩を竦める螢に、パオルは複雑になる 光の産物 再び窓の外を向いてしまった螢の背を見つめて、ため息を吐く 「そ!(コレばっかりはなぁー…望まれても叶えるのはちょっと…否、かなり難しいかもしんない……)欲しい物なんて聞くんじゃなかった…」 つい洩らした本音に、螢は振り返った 「何か言った?」 無意識の台詞だっただけに、無防備を曝け出していた所への攻撃(笑) 「ッ…な、何でもナイよ!気にしないで!(何言っているんだ?!ボクはッ!!)」 聞かれて、思わず自分の言動を自覚し、動揺は隠せない。口を手で塞いで、首が取れんばかりに振ってその場は何とかはぐらかしたが、明らかな挙動不審だ 顔を真っ赤にしているパオルに、螢は茫然と見つめた (珍しい。パオルが慌ててる、どうしたのかな?) (これじゃ只の人間だっ!!) なぜ自分が螢の願いを叶えてやれなかった事が悔やまれるのか、理解できなかった …――こんな感情は知らない
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