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第十一章 ~蘇る神刀~
「その顔を見るとヒヒイロカネを手に入れたようだな」
俺がヤンガに入ると親父が話しかけてきた。
「あんたも神族なんだな?? おそらく俺に旋龍剣を渡した武器屋の親父も。 大体検討がついてきたよ。 影からこそこそサポートしやがって」
明らかに都合が良すぎるんだ。
武器屋の時は気にならなかったが、こいつはべらべら喋りすぎた。
んで時を統べる鐘のベルだ。
人を選ぶって全く選ばない。
こんな都合が良い筈がない。
「喋り過ぎたようだな……いかにもその通りだ。 神界でも口が軽いと言われただけの事はある」
親父はウンウンと頷きながら答えてきた。
――ねぇ勇者ぁ……神族って頭悪いんだねぇ……――
頭に響く声。
フレアから言われたらおしまいだな。
「それで?? ヒヒイロカネは有るんだろう?? 神威を本当の姿にしてやる。 早くよこせ」
えぇ~なんだこの態度!!
いきなり変わったぁ!!
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