2185人が本棚に入れています
本棚に追加
「うぎゃぁぁぁああああ!!!!!!!!!」
また叫ぶのかお前は……いい加減うんざりだ。
気を失ってから2時間。
仕方なく俺はヒロシを部屋に入れ寝かせていた。
「やっと起きたか……」
「私は……いったい……目の前に拳が飛んできた気がするんですが」
俺の声に反応し彼は小さく呟く。
まさか気づいてなかったとは……
「俺のパンチだ。後頭部は固いのに顔面は柔らかいんだな」
辟易と告げた俺をヒロシは目を見開いてガン見する。
てかマジキモい。目ぇ飛び出んじゃね?
「ホントにですか? ……まさか私を一撃でリングに沈めるなんて……あっそういえばレベル上がってますね」
突っ込み所はあるがあえて無視しよう。疲れるだけだしな。
そういえば俺は自分のレベルを知らないな……
「因みに俺はレベル何なの」
好奇心から、俺は考えるより先に質問していた。
「えっと……良いんですか? 言っても……」
なに渋ってんだよイライラする。
「あっすいません……3です」
「お前人の心を読むなとあれだけ言ったろ? 何度も言ったろ!? それになんだよレベル3って! ひっく! レベルひっくぅ! ってあれっ!!? 俺3!? レベル3!?」
恥ずかしげに目を伏せながら言うヒロシの言葉に耳を疑う。
「はい……と言うか、見事なノリ突っ込みですね」
最初のコメントを投稿しよう!