第二章 ~旅立ち~

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「うぎゃぁぁぁああああ!!!!!!!!!」 また叫ぶのかお前は……いい加減うんざりだ。 気を失ってから2時間。 仕方なく俺はヒロシを部屋に入れ寝かせていた。 「やっと起きたか……」 「私は……いったい……目の前に拳が飛んできた気がするんですが」 俺の声に反応し彼は小さく呟く。 まさか気づいてなかったとは…… 「俺のパンチだ。後頭部は固いのに顔面は柔らかいんだな」 辟易と告げた俺をヒロシは目を見開いてガン見する。 てかマジキモい。目ぇ飛び出んじゃね? 「ホントにですか? ……まさか私を一撃でリングに沈めるなんて……あっそういえばレベル上がってますね」 突っ込み所はあるがあえて無視しよう。疲れるだけだしな。 そういえば俺は自分のレベルを知らないな…… 「因みに俺はレベル何なの」 好奇心から、俺は考えるより先に質問していた。 「えっと……良いんですか? 言っても……」 なに渋ってんだよイライラする。 「あっすいません……3です」 「お前人の心を読むなとあれだけ言ったろ? 何度も言ったろ!? それになんだよレベル3って! ひっく! レベルひっくぅ! ってあれっ!!? 俺3!? レベル3!?」 恥ずかしげに目を伏せながら言うヒロシの言葉に耳を疑う。 「はい……と言うか、見事なノリ突っ込みですね」
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