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「なぁ……こっち城と反対方向だけど……それに『発たないと』ってどういう事だよ」
俺とヒロシは町外れの空港の方面に向かっていた。
まさか……「テロにはテロで対抗です」とか言って城に飛行機で突撃……何て事にならんだろうな……
「城の攻略に必要なアイテムが沢山ありまして……とりあえず今からメリアカのラジルブまで飛びます。飛行機で突撃するのも良いですが、私の家が無くなっちゃいますので」
メリアカのラジルブ……ここからまるっと裏側まで行くのか……
「ってか派手な翼が有るんだしお前飛べんじゃないの？ てかさらっと今心読んだよね？ ねっ？」
『あるなら使えるんだろう』俺はそんな気持ちから何となく聞いてみた。
「はぁ……分かってないですねぇ……私にそんな力はありません。それに、飛行機の下りは何となく考えてそうだから言ったんですよ」
「ちっ……わかったから航空券買ってこいよ」
聞くんじゃなかったなぁ……何気にヒロシが優位な位置に居るんだよなぁ……俺助っ人だよ？
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