プロローグ

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「……はっ……はぁっはぁっ……」 また……あの夢…… 一月程前の話。突如現れた訳の分からない四人組……確か……勇者御一行とか言ってた気がしなくもない。 『この一撃で全て終わらせる!』 その言葉を合図に奴等は私に飛び掛かり、一方的にしばき倒し始めた。 これでもかと言うくらいにしばかれた私はそこで気を失った。 気が付くと城下町の公園にいた。宛ても無くさ迷い、見知らぬ人に食料等をわけて貰い、命を繋いでいた。 それから数日間歩き回り、城から少し離れた所にあるアパートに住んでいる。 入居する為の手続き大変だったなぁ…… はぁ……早く城に戻りたい…… そんな物思いに耽っていると、突如壁が撓み、激しく音をたてる。 うわぁ……また壁を叩かれた…… 叫び声上げちゃったからなぁ…… また謝りに行かなきゃ……
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