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「えっと……じゃあ話はこれくらいでお開きと言うことで! 今度から気を付けて下さいね?」
いい加減相手をするのがダルくなった俺は、ヒロシの背中を押し部屋から出るように促す。
「えっ? いや!! あの!! 貴方にお願いがぁっ!」
出口はあちらですよっと!
俺は彼の背中を押し、帰るように促す。
しかし、そんな状況でも彼は俺に何かを訴えかけてきた。
今更何なんだよ……オレは夜から仕事が……
「わかりました! 仕事ですね!? すぐ済ませますから! 話を聞いてください!!」
ヒロシが何かに反応したかのように突如声を荒げた。
「だから俺は仕事があんの。 今度ね? 今……ん……って、あれ……? えぇぇっ!!?」
待てよ……待ってくれ……ヒロシさん……
「どうかしました??」
俺は言ってない……
「えっ? ちょっ!? えっ嘘だぁ!? だって俺今なんも言ってないよね!! えっ? ええっ!?」
「あっ……すいません。 私、相手の考えてること読めるんですよねぇ」
そんな……そんなぁぁぁああああっ!!!
「……話聞くから……聞きますから……今度から心の中……読まないで頂けます……?」
今俺どんな顔してんだろ……
やっぱひきつってんだろうなぁ……
何かこいつが怖くなってきた………
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