第一章 ~隣の部屋の住人~

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「えっと……じゃあ話はこれくらいでお開きと言うことで! 今度から気を付けて下さいね?」 いい加減相手をするのがダルくなった俺は、ヒロシの背中を押し部屋から出るように促す。 「えっ? いや!! あの!! 貴方にお願いがぁっ!」 出口はあちらですよっと! 俺は彼の背中を押し、帰るように促す。 しかし、そんな状況でも彼は俺に何かを訴えかけてきた。 今更何なんだよ……オレは夜から仕事が…… 「わかりました! 仕事ですね!? すぐ済ませますから! 話を聞いてください!!」 ヒロシが何かに反応したかのように突如声を荒げた。 「だから俺は仕事があんの。 今度ね? 今……ん……って、あれ……? えぇぇっ!!?」 待てよ……待ってくれ……ヒロシさん…… 「どうかしました??」 俺は言ってない…… 「えっ? ちょっ!? えっ嘘だぁ!? だって俺今なんも言ってないよね!! えっ? ええっ!?」 「あっ……すいません。 私、相手の考えてること読めるんですよねぇ」 そんな……そんなぁぁぁああああっ!!! 「……話聞くから……聞きますから……今度から心の中……読まないで頂けます……?」 今俺どんな顔してんだろ…… やっぱひきつってんだろうなぁ…… 何かこいつが怖くなってきた………
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