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「お礼って詳しくはどんなだ?」
外に居るヒロシを室内……と言っても玄関へだが招き入れ、次いでに聞いてみる。
多分今のオレ、すっげにやけてんな……
「がめつい人ですね」
「屠ふられたいか……?」
オレは近くにあった箒を両手で握ると、ヒロシを牽制するように距離を取る。
「あっいやっ! そういう事じゃないんです……すごいニヤケてたんで……」
成る程……確かにそれ見りゃ思うわな。
でも、思った事をすぐ口に知るのはいくないと思うよ?
また頭を掻くヒロシ36歳。
あっこいつ今読んだな……?
にしても……だ。見た目は一般ピーポーなのにこれで魔王なんだから……
「お礼は……まぁ後で聞くから良いや。所で、どんな奴に襲われたんだ?」
敵の詳しい情報がないとうまく立ち回れないしな。
俺の問に対し、思い出すように言葉を吐き出すヒロシ。
「えっと……それは――」
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