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メンバーは四人。
自称勇者御一行と言っていたらしい。
一人は89RR(小銃)を持ち、またある一人は84mm無反動砲を持ち、さらにある一人はminimi(機関銃)を持ち、最後の一人は変な杖を持っていたと言う。
「お前よくそんな武装集団相手に殺されなかったな……絶対勇者じゃねぇぞそれ。 しかも最後の一人変な杖て……」
「まぁ殺人は罪になりますし……だから……ですかねぇ……?」
「……無理。そんなテロリスト相手に勝てるわけ無いじゃん。まして城の奪還とか……」
ってかまず殺人になるのかってのが謎だ。
まぁ、それ以前に無理なものは無理なんだが。
「はぁ……お礼……弾もうと思ったのになぁ……一生遊んで暮らせるのになぁ……はぁ……」
「乗ったぁっ!! お前の城は必ず俺が取り返してやる!!」
そのヒロシの一言に俺の体は機敏に動き、立ち去ろうとするヒロシの手を握り即答してしまった。
「やっぱり、がめつい人ですね」
あっまたにやけてた?
「はい」
「だから心の中読むなって!!」
俺はヒロシの後頭部へ向け、一度は手放した箒を改めて握り直し、降り下ろす。
当たった瞬間に弾け飛ぶ箒の先。
思った以上に……固い……?
手には箒の柄だけが残り、先の部分は窓を突き破り視界から消えていった。
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