始まりの終わり

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 現在。  短いとは言えない中途半端な黒髪に、常に涼しい表情。  特に格好いいとも可愛いとも言えない顔をした中肉中背の男。  それが、朔真 酉だ。  少なくとも、俺はそう思っている。  だが、どうだろう?  本当にそれは、俺の知っている“俺”なのだろうか?  上っ面だけの“表”なだけなんじゃ、ないか?  ……じゃあ、俺の“裏”は?  多分、それは…………三年前に消えた。  あの子と、一緒に。image=163735940.jpg
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