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現在。
短いとは言えない中途半端な黒髪に、常に涼しい表情。
特に格好いいとも可愛いとも言えない顔をした中肉中背の男。
それが、朔真 酉だ。
少なくとも、俺はそう思っている。
だが、どうだろう?
本当にそれは、俺の知っている“俺”なのだろうか?
上っ面だけの“表”なだけなんじゃ、ないか?
……じゃあ、俺の“裏”は?
多分、それは…………三年前に消えた。
あの子と、一緒に。
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