復讐者と殺戮狂の腕試し

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 そんなことを言い残して行った浜田を、俺は意味もなくしばらくの間眺めていたが、あることに気がついて席を立った。 「あの野郎、戸締りしに来たんじゃなかったのか?」  仕方なく、俺は教室の戸締りをして(もとからするつもりだったけど)職員室に向かった。  右をむくと窓越しに運動部達の活気ある声が聴こえてくる。  先輩に平謝りしている浜田をが見えて、俺はそっと微笑んだが、すぐにその表情は崩れて困った顔になり独り言を呟いた。 「俺が超能力者だ、て知ったらお前はなんて言うかな」        Δ  溯ること昨日。  四月の下旬になったので仮入部も終わり、朔真 酉もとい俺はそこそこ活気もあり部員もいるテニス部に入部した。  ほとんどの運動部に仮入部してみたのだが、テニス部はその時一番面白そうだったからだ。  因みに、浜田の言う噂の大部分はどっかのバカが誇張を混ぜまくったものだ。  事実、俺はバスケやサッカーでは球拾いと走り込みぐらいしかしていない。  ……まぁ、走る方は確かに張り合ったけどさ。
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