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「素直で頑張り屋で、人知れず資料室で泣いちゃったりして。そういったとこ、かわいいじゃない?」
「Σなっ…!?」
ななな、何で知ってるんですか!!?
私の超秘密事項ですよそれ!!
仲村さんはニヤニヤ笑っている。どうしよう、この人ドSだ!!
「あ、あれは…違うんです!」
「何が違うのかなぁ~?」
あぁダメだ!これ以上喋ったら絶対墓穴掘る!
もう、もう嫌だよ…なんでバレてんの…?私、仲村さんにだけはバレたくなかったのに…!
「梨央ちゃん?」
「…うぅ~…っ!」
何もうまくいかない。恋も仕事も…悔しい…悔しいよぉ…!
「ごめんごめん!イジメ過ぎた!」
仲村さんはハンカチを取り出して私の涙を拭いてくれた。
ものすごく恥ずかしいけど、私は動けなかった。ただ涙をぽろぽろと流すだけで。
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