217人が本棚に入れています
本棚に追加
/43ページ
「わ、私…」
「ん?」
「仲村さんにだけは…ひっく…知られたく、なかったです…」
片思いしてる人に、自分の弱いトコなんて知られたくなかった。
涙なんて見せたくなかった。
「…はぁ」
仲村さんのため息。
きっとめんどくさくて可愛いげのない女だって思われた…本当の意味で、私の恋が終わった…
「もうーかわいいんだから!」
………………は?
「な、仲村…さん?」
仲村さんが私の頭をわしゃわしゃと撫でた。全く意味がわからない。
「そっかそっかぁ…俺に見られたくなかったかぁそっかぁ…」
すごく…楽しそうです…
「なんで俺にバレちゃダメなの?」
「…弱いとこ見せたくなかったんです」
「なんで?」
「所詮この程度かって…思われたくなかったからです」
「どうして?」
「…仲村さんに…認めてもらいたいからです…」
最初のコメントを投稿しよう!