憧れの先に

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同じクラスの井出直治。バスケ部のマネージャーで、ちょっと身体が弱い。本が好きで、最近のお気に入りはミステリー小説なんだってさ。 最初は…俺より背が小さいってゆー、ただそれだけの理由で気に入っていた。 朝礼で整列する時、直治が1番前で俺が2番目。たまに話したりして、友達になった。 つまんない奴なのかと思ったら意外と話せる奴で。なんか反応が面白い。 いつも部活でいかつい中学生ばかり見ているせいだろうか、線の細い彼は俺にとっては実に目の保養である。 女子並の肌の白さ。高い声。今時珍しいぼっちゃん刈り。 なんかもう、色々ツボった。気がついたら、直治の事ばかり考えるようになったのだ。 「晃くん」 「なに?」 「今週の日曜日、またお願い出来るかな…?」 「別に…いいよ」 「本当ッ?ありがとう晃くん!」 すげぇ…イイ笑顔… 直治のお願いで、たまの日曜日は一緒にバスケの練習をしている。  
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