駐車場

3/5
前へ
/89ページ
次へ
でも何か視線を感じるのです‥ 私は再び駐車場に恐る恐る目を向けると、そこにはこの世のものではないような、有り得ない程青白い裸の、5~6歳くらいの男の子がこっちをじーっと見つめていました。 私は頭の中で何度も『見間違い、見間違い』と言い聞かせていたのですが、その男の子は車の横に確実に立っています。 キョロキョロと挙動不審の私を見て友達が 「さっきからなんなん?」 「どしたん?」 「なんなん!?怖いって!」 と口々に慌ただしくなりました。 私は混乱しつつ皆の輪に身体の向きを戻し、見たものの事を説明しました。 「もうええってー」 「本間ムリ!」 「怖いってぇー」 とまた慌ただしくなりましたが、一人の男の子が「見に行こうや!」と言い出しました。
/89ページ

最初のコメントを投稿しよう!

727人が本棚に入れています
本棚に追加