「夢」ノ章.第1話

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  「新撰組の隊員って 江戸の人がけっこう居るな…」   自分の席に戻ると 色々な書類や荷物に混ざり 試衛館の資料や 京都行きの新幹線のチケット それにスケジュールまで  用意されていた   資料を読み完璧に眠気が覚め だんだん仕事モードに 頭が切り替わり始めたサチ   「あ、 京都にカメラマンさん 1人居るのか… あとは資料コピーして…  行く途中で食事すれば良いか」   「サチちゃん!」   「ん?なに?」   出発まで時間があるので  少しでも多く資料を捜そうと 社の資料室に行く準備をした 途中で 向かいの席の、仲の良い女性が 話しかけてきた   「京都のカメラマンって  気をつけた方がいいよ~」   「へ?」   さっきの 独り言を聞いたその女性は サチに心配そうな顔をして 指摘するが、   「アハハっ襲われるとか~? 大丈夫よ あたし、こう見えても 柔道やってたから(ニコニコ)」   心配をさせないように わざとらしく明るく返すサチ だが 仲の良い女性は やっぱり心配そうに続ける   「だから心配なんだって!  そのカメラマンは すっごい気難しい人が 来ると思うよ」   「へぇ…」   あまり想像出来なくて 変な返事をする
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