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「新撰組の隊員って
江戸の人がけっこう居るな…」
自分の席に戻ると
色々な書類や荷物に混ざり
試衛館の資料や
京都行きの新幹線のチケット
それにスケジュールまで
用意されていた
資料を読み完璧に眠気が覚め
だんだん仕事モードに
頭が切り替わり始めたサチ
「あ、
京都にカメラマンさん
1人居るのか…
あとは資料コピーして…
行く途中で食事すれば良いか」
「サチちゃん!」
「ん?なに?」
出発まで時間があるので
少しでも多く資料を捜そうと
社の資料室に行く準備をした
途中で
向かいの席の、仲の良い女性が
話しかけてきた
「京都のカメラマンって
気をつけた方がいいよ~」
「へ?」
さっきの
独り言を聞いたその女性は
サチに心配そうな顔をして
指摘するが、
「アハハっ襲われるとか~?
大丈夫よ
あたし、こう見えても
柔道やってたから(ニコニコ)」
心配をさせないように
わざとらしく明るく返すサチ
だが
仲の良い女性は
やっぱり心配そうに続ける
「だから心配なんだって!
そのカメラマンは
すっごい気難しい人が
来ると思うよ」
「へぇ…」
あまり想像出来なくて
変な返事をする
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