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「まぁ機嫌損ねないように
気をつけて行ってくるよ
ありがとネ!」
「…うん」
よく解らないが
心配してくれるなら嬉しかった
それに
取材に行ってしまったら
一週間くらいの日程で
しばらく会えないので
素直にお礼を言えた
が、急に
「そう言えばさ
『篠田やそ』て名前知ってる?
さっきから何か思い出しそう
なんだけど~」
急に思い出したように
サチが向かい席の女性に
いきなり質問をしたが
「確か、その人に
今日取材しようとしたけど
中止になったって…人でしょ」
「ううん、それ以外で!
知らない?」
重ねて聞くが
その女性も知らない名前のため
質問には答えられない
「さぁ…解んないや」
「そっか」
「でもさ
その人って東京の病院に
入院してたんでしょ?
なら脱走しても
すぐに捕るんじゃない?」
今度は女性が明るく答えたので
サチも
気にして暗くならない様にした
「うん、だよね!」
(気になるけど、
そのうち思い出すかなぁ)
あまり深く考えずに
時間まで資料を用意をして
新幹線で
食事と仮眠を取る事にした
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