「夢」ノ章.第1話

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  「まぁ機嫌損ねないように 気をつけて行ってくるよ  ありがとネ!」   「…うん」   よく解らないが 心配してくれるなら嬉しかった それに 取材に行ってしまったら  一週間くらいの日程で しばらく会えないので 素直にお礼を言えた   が、急に   「そう言えばさ 『篠田やそ』て名前知ってる? さっきから何か思い出しそう なんだけど~」   急に思い出したように サチが向かい席の女性に  いきなり質問をしたが   「確か、その人に 今日取材しようとしたけど 中止になったって…人でしょ」   「ううん、それ以外で! 知らない?」   重ねて聞くが その女性も知らない名前のため 質問には答えられない   「さぁ…解んないや」   「そっか」   「でもさ その人って東京の病院に  入院してたんでしょ? なら脱走しても すぐに捕るんじゃない?」   今度は女性が明るく答えたので サチも 気にして暗くならない様にした   「うん、だよね!」   (気になるけど、 そのうち思い出すかなぁ)   あまり深く考えずに 時間まで資料を用意をして 新幹線で 食事と仮眠を取る事にした
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