~始まり~

5/15
前へ
/101ページ
次へ
「…で?」 「何?」 「どうやって探すんですか。逃げた魂なんて分からないでしょう…」 鬼男君が呆れながら言う。 ふふっ…オレを見くびっているな?鬼男君。 「じゃーん!新閻魔七つ道具その三、魂探知器!」 ドーンと高く掲げてみる。 どうだ。驚いたか! しかし、鬼男の反応は薄く、 「……その一とその二はどうしたんですか?」 仕方ないから付き合ってやるよオーラが漂っていた。 クソッ…なんなんだよ。 さっきはせっかく感謝してやったのに! 「閻魔七つ道具の足りない部分を補正したんだよ!だからもちろんタモとかセーラー服とか入ってる!」 ちょっと八つ当たりチックに言ったらため息をつかれた。 ため息つきたいのはこっちだ! 「そんな事より…」 そんな事ってなんだ! 「それで早く行きません?早く行った方がいいと思うんですけど…」 「分かってるよ!」 鬼男君め。覚えてろよ。 .
/101ページ

最初のコメントを投稿しよう!

340人が本棚に入れています
本棚に追加