~始まり~

9/15
前へ
/101ページ
次へ
「恐らくその鬼男君はこの学園内にいると思うぞ」 少々混乱していたオレに竹中さんが少し考えて言う。 「へ?なんで?」 「君と鬼男君は共に来たんだろう?なら彼も何処かにいるはず……」 あぁ、そうか。 なるほどね。 「竹中さん天才!」 「ははっ…まぁね、これくらいなら朝飯前さ。」 「じゃあ、早速魂と鬼男君探して「待った。」 落ちていたタモと荷物を持ってこの保健室から出ようとしたら、竹中さんに腕を引っ張られた。 竹中さん一人じゃ寂しいのかな… 「君のその格好じゃ目立ちすぎる。学生服に着替えないと…」 あぁ、そういえばそうだ。 「でも竹中さん、学生服持ってるの?」 「…生憎今は持っていない。だが……」 そこで竹中さんの声は書き消された。何故なら保健室の扉を勢い良く開ける音と 「無限に広がる大宇宙!!」 という意味不明な挨拶のせいだった… .
/101ページ

最初のコメントを投稿しよう!

340人が本棚に入れています
本棚に追加