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理事長に入学を認められ、クラスも決まったオレは太子と共に教室に行く。
教室は和やかな雰囲気ですぐに溶け込む事が出来た。
そういえば、クラスの人も理事長もオレのセーラー服批判しなかったな。
うんうん、実にいい学校だ。
「あのさ、閻魔」
休み時間、皆と話していると太子が話しかけてきた。
「ん?どしたの?太子」
「私と共に学校の改革をしないか?」
「……は?」
そりゃあいきなりこんな事言われたらだれだってこんな反応になるだろう。
「だぁから~、一緒に生徒会やらない?」
「え?」
なんでオレに?
しかも今さっき此処に入学したばっかりなのに?
「なんで?」
「なんでって…なんだろう。閻魔は今日入ったばっかりだけどなんか、こう…人をまとめる力ってありそうだし、私とも上手くやっていけそうな気がしたからさ」
こいつ…
ふらふらしてるように見えて意外とこういう事考えてるんだな。
…さすが聖徳太子と根源は同じだけある。
「いいよ」
「ほんとか!?」
「うん。此処に入学出来たのも太子のお陰だしね」
それにしても生徒会か…
学校の代表になれば鬼男君の場所も分かるし、目的も果たせる。
考えてもみなかったな。
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