白い訪問者

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意識が飛んで例の夢の中 又あの崖淵 何時もの様に飛び込むはずなのに今日は違う 「━━━━━━!」 えっ? 「一緒に━━━・・・!」 あたしに何か話し掛けてる あたしがあたしに話してるよ 風が音をさらって行く 勇気を出して一歩又一歩ともう一人のあたしに近付く 風が強くて足を捕られそうだ 崖淵に立つもう一人のあたしが歩み寄って来た 「来てくれて有難う あたしはこちら側の貴方訳あってここ迄しか案内出来ないの」 「ダイブは今日だけ一緒に飛んであげる 今から行くよいいかしら」 「へっ?」 あたしは何度も飛んでるはずなのに身体が頑に拒む 当たり前だ 誰しも自ら死にたいと思う人など居ない 「あの~自殺するなんて例え夢の中でも遠慮しておきます!」 にこやかに丁寧にお断りしちゃいましたが見事にスルーされムンズと腕を掴まれジャ➰ンプ 「う〰〰そ〰〰だ〰〰!」 「必ずこの場所からダイブして!忘れないで! 佳奈を待ってるから」 あたしは慌てて飛び起きる形になりベッドから床にダイブした しこたま打ち付けた顎を擦り目から涙が溢れた 「痛〰〰い」 嫁入り前になんて事・・・
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