誰も知らない街

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『ありがとうございました~』 店員の声を背に受け、外に出ると1時を過ぎていた。 どうやら、最後のコーヒーでゆっくりし過ぎたらしい。 1時間半の昼食を終え、タクシーを拾うために歩き始めた。 …まだいた… 先ほどと変わらない体制のまま、座っている。 どうしようか… でも1時間半も座っているのだから、自分では動けないのだろう。 仕方ない… 『大丈夫ですか?』 『…た…』 『へ?ごめんなさい。聞こえなかった』 『…お腹…すいた…』
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