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教室の扉を荒々しく開ける。先生はまだ来てないらしい。
席は番号順らしいので、自分の番号の席に座る。
「啓太。本日も彼女と登校かい。」
この憎たらしい声に聞き覚えがある。
「眞樹。柚木は彼女じゃないよ。ただの優しい幼なじみだ。」
俺は眞樹の頭を軽く叩いた。
「まぁ、そんなに怒るな。しかし、柚木ちゃん美人だから、早くしないと誰にとられちゃうぜ。」
眞樹はニヤニヤしながら言ってくる。
「だから、幼なじみだ。柚木に好きな人がいるなら、それはそれでいいんだよ。」
少し怒り口調で言ってしまった。
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