1説

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季節は12月の冬…。     そこは、粉雪の舞う小さな公園だった。     その公園の奥にある小さなベンチには、一人の女の子が白いTシャツに青いスカ―トをはいて座っていた。     「こんな寒い中、そんな格好で何やってんだ?」     男は女の子に話しかける。     「……分からない」     「分からないって……何だそりゃ」     男は少し呆れた表情を見せていたら、ベンチに座っていた女の子が小さく口を開いた。     「……ねえ」     「ん?」     「何で……希理(きり)に話しかけたりしてくれるの?」     どこか寂しそうな表情で、希理と言われる女の子が聞いてくる。  image=344914401.jpg
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