1説

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まあ、今ではだいぶなれてきたので、楽しい学園生活になってきてると思う……多分、そして最後にみんな気になっているかどうかは分からないが話しておこう、簡単に……。 ほとんど知識や常識がなかった希理が、どうして今では普通に学園生活をおくれているのかと言うと……。 それは希理と最初に会った十二月から、四月の新学期が始まるまでの間に、俺と母さんが休みや空いた時間を使って必死に教えたからである。 だがそこで一番驚いたのは、希理の記憶力である……一回教えると希理はすぐに覚えてくれたので、教える方からしたら、物凄く嬉しい事だった。 まあそんなこんなの事があり、今にいたるのである……説明終わり。 靴をはきおえた俺と希理は、台所にいる母さんにむかって……。 「いってきまーす」 「いって……きます 」 そう言うとすぐに返事がかえってきて。 「いってらっしゃい、気をつけて行きなさいよー」 そして玄関のドアをゆっくりと開く。 外に出た途端、肌寒い風が体中にあたる。
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