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「うわっ、さっむー」
「寒い……です……でも、天気はいいです」
「天気がよかろうと寒いもんは寒いんだよ」
「はあ~少しは希理ちゃんに優しい言葉をかけてあげたら……深壱!」
「ん?」
俺と希理は、声がする方にゆっくりと顔を向ける、するとそこには……。
「なんだ時美(ときみ)かよ」
「何だはないでしょう何だは……人がせっかく一緒に学校に行ってあげようと思ってきたのに」
「誰もそんなの頼んでないんだけど」
今、俺の目の前にいる女の子は、幼なじみで同じ学年・クラスで隣の家に住んでる白佐紀 時美(しらさき ときみ)十六歳…性格は一言で言うなら話を流すばかりするマイペース女……何だと思う……俺が見た感じでは。
「じゃあ行こっか深壱、希理ちゃん」
「いや、人の話聞けよ!って先にどんどん歩いて行くなよ、希理まで一緒に……」
俺の返した返事も、何もなかったように流して、希理と並んで先に歩いて行く時美。
やっぱりマイペースと見るべきなのか?
ただ無視してるだけなのだろうか?
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