1説

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「うわっ、さっむー」     「寒い……です……でも、天気はいいです」     「天気がよかろうと寒いもんは寒いんだよ」     「はあ~少しは希理ちゃんに優しい言葉をかけてあげたら……深壱!」     「ん?」     俺と希理は、声がする方にゆっくりと顔を向ける、するとそこには……。     「なんだ時美(ときみ)かよ」     「何だはないでしょう何だは……人がせっかく一緒に学校に行ってあげようと思ってきたのに」     「誰もそんなの頼んでないんだけど」     今、俺の目の前にいる女の子は、幼なじみで同じ学年・クラスで隣の家に住んでる白佐紀 時美(しらさき ときみ)十六歳…性格は一言で言うなら話を流すばかりするマイペース女……何だと思う……俺が見た感じでは。     「じゃあ行こっか深壱、希理ちゃん」     「いや、人の話聞けよ!って先にどんどん歩いて行くなよ、希理まで一緒に……」     俺の返した返事も、何もなかったように流して、希理と並んで先に歩いて行く時美。     やっぱりマイペースと見るべきなのか?     ただ無視してるだけなのだろうか?
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