1説

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俺がそう言うと、希理は嬉しそうに。     「うん……行く……ありがとう、深壱」     さっきまで不安そうな顔をしていたのに、今ではぎこちないけど、嬉しそうな表情を見せてくれる希理。     そんな表情を見せられたら、こっちまで嬉しくなるってのに……。 「ふふ、本当に仲が良いわね、お二人さん」 その様子を見ていた時美が、横から口をはさんでくる。 「な、何だよ、見せもんじゃないぞ」 「はいはい……分かりましたよ」 そんなやりとりをしているうちに、ようやく俺や希理が通っている学園……愛志摩学園(あしまがくえん)に到着した。
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