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「あ、そうそう、俺の名前だけどさ……」
ピピピピピピピピピピ……と、けたたましい音が耳元になり響いた。
辺りが少しずつ闇に包まれていく中、そこに差し掛かる小さな光が眩しかった。
誰かの声が聞こえてくる。
「深……壱(しんいち)、朝だよ……起きて」
体が激しく揺すられる。
「学校……遅れるよ」
その一言を聞いてから、俺はゆっくりと体を起き上がらせる。
「あ……起きた」
「うー……夢、だったのか……」
目をこすらせながゆっくりと呟いた後、横を見ると、綺麗な黒髪をツインテ―ルにぶらさげ、学校の制服を着て立っている女の子がいた。
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