1説

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「深壱……熱でも……あるの?」 「なっ……希理!どう言う意味だよそれ」 「なんと……なくだよ」 「なんとなくって……あのな~」 最初の頃はあんまりなかったが、今ではこんな何気ないやりとりが毎日続いている。 朝食を食べ終え、玄関に向かう俺と希理。 次に行く前に言っておかねばならない事が……。 どうして希理がこの家にいるのか、どうして学校の制服を着ているのかと言うと(詳しくはまた二説で)簡単に説明すると、行くあてもない希理をこのままほっておけないと言う母さんの要望で、家に居候する事になったのだが……さらにどういうわけかこれも母さんの要望で、何故か俺と同じ学園・同じ学年……さらには同じクラスに希理は通う事になった (すでに手続きは終わっていたらしい……何て早い) だが一つ問題が……学園には新学年2年生になってから、転校生として俺のクラスに入るとの事だった……だがさらにまだ言うと、母さんが学園の手続きの際に希理と俺の関係を兄妹として書いた為、新学年(転校時)はいろいろと聞かれて大変なめにあってしまった。
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