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「うぎゃーー!」
若いチンピラが悲鳴をあげた。
私が貸したナイフで和久がそいつの鼻をさした。
そのチンピラは見事に鼻の穴が3つになり、両手で溢れだす血をおさえ、いいとしして涙をながしている。
「お…お前ら…やれや!殺してまえ!」
パンチが叫んだ瞬間、残りのチンピラが私たちにとびかかった。
「おいアキ、他になんかないんか」
「なんやカズ、お前凶器なんか使わんゆうたやんけ」
「あかんなぁ。こりゃさすがにあかんわ」
カズは腰を低くおとし拳を握り構えた。
「ほんならこの灰皿つかいぃな」
私がカズに灰皿を差し出すとさすがのカズもちゅうちょせず灰皿を手にした。
「はぁまだ死にたないのぅ」
「あほ、今さら後悔しても遅いわい」
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