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「おぅおぅなんも変わっとらんの、昔のまんまや。よっおばちゃん元気か?」 「だ…だれですか?」 「よっおっちゃんもひっさしぶりやの」 「え…わし?」 「ええのええのみんな変わらんのう」 私はめちゃめちゃに声をかけた。 テンションがあがっていたのかもしれない。 しばらく街をあるくと、少し離れたところの公園についた 「おっ…やっとるのぅ」 私はニヤニヤして足元にある石を握りしめ公園の中に入っていった。 そこでは何人もの男が喧嘩をしているらしく、二人の男が倒れ、6人の男がバットやら鉄パイプを持ち立っていた。 先頭でバットをかまえている奴は上下とも派手なジャージで首やら手首やら指にギラギラ光る下品な金のアクセサリーをつけている。 私は勢いよくジャージにむかって走りだし、石をもった拳を強くにぎり、ジャージが振り返った時に思い切り顔面を殴った。 するとジャージは勢いよくぶっ飛んで倒れたので私はジャージの上に馬乗りになった 「ひっさしぶりやのぅ、ヒロちゃん。会いたかったでぇ」 「な…なんやワレかい!ワシも会いたかったで」 と倒れた体勢から私の鼻に拳をふってきた。 「おぅ効くのぅ、やっぱ広島とは大違いや」 と横を振り返ると、サツとカズが倒れている。 「アキ…いつ帰ってきたんや、久しぶりやの」 「おいアキ…俺はお前が広島いったこともしらんかったぞ、ゆうてけや」 とケラケラ笑いながら二人とも立ち上がった。 「しかしあれやの、さっきまでぼろまけやったのに、アキきたらなんか勇気わいてきたわ」 サツは口の中の折れた歯を地面に吐き出していた。 「アキ…久しぶりにワレの喧嘩みたいのぅ」 とカズは服をぬいだ。その背中の昇り龍にはいつのまにか半分だけ色がはいっていた。 「お前半分て。ワレそれギャグやろ、背中の龍が泣いとるわい」 とボコボコのカズの頭をはたいた 「ワレらいつまでくっちゃべっとんじゃい!しばきまわすぞ!」 「おぅ頼むわぁ!」 ヒロたちがバットや鉄パイプを振り上げ私たちにむかってくる その時サツが私の耳もとでつぶやいた 「アヤちゃんどないしてん、まさかフラれたんか」 私はクスッと笑いポケットからナイフを取り出した。 「アホ、フッたったんじゃ」
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