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「コホン、のぅ兄弟、ほんまにこれでええんかの」
「おぅええでええで、やっぱアキはスーツが似合うのぅ」
「せやけどスーツでデートなんか行かんやろ普通」
高校にもいったことのない私は慣れないネクタイに苦戦中だった
「いやスーツでいったほうがええで、何事も第一印象やからの」
すると横でマンガを読んでいたカズが
「ええのぅアキは、ワシも女紹介してもらいたいのぅ」
とすねている。
「ちゃうねんカズ、今の時代なアキやないねん、あーちゃんやねん」
とサツが大笑いしている
「ワレほんまやかましいのう」
と私はまたサツの頭にゲンコツした
「なんやねんあーちゃんて、誰やそれ」
カズは不思議そうに私たちにきいている
「もうええ聞くな聞くな…知らぬが仏ゆうやんけ、世の中にはな知らないほうがええこともあるんや」
「いやアキそれは大げさやろ」
「うっさい。ほな俺そろそろ行くわ。お前らちょっと家で待っとれよ」
結局私はあの日ミナに友人を紹介してもらい、何日かメールをして、一週間後ようやくデートすることになったのである。
しかしその時代はまだ写メールとゆうものがあまりなく顔が分からなかった。
しかしミナの友人だからきっと可愛らしいだろうと胸をドキドキさせていた。
だが一番の気がかりが、一週間もメールしているのにまだ名前を知らないとゆうことだ。
まぁそんな細かいことを気にしない私は、名前なんて最悪なくても穴さえあればとゆう考えで待ち合わせ場所の公園にむかった。
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