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「ただいまぁ」
私が家に帰ると、サツとカズが待っていた
「おうアキ!どないやった」
「どやった?アキ!もうワレのことやから食うたんちゃうん!」
かなりのハイテンションでサツとカズは聞いてくる
私は無視するように黙って座りタバコをくわえた
「あかんかったかぁ、すまんのアキ力になれんくて」
サツが私のタバコに火をつけてくる
私は一口タバコを吸うとサツを見つめた
「な…なんやねんアキ」
「お前、ミナと別れたほうがええぞ」
サツとカズは驚いた顔で私をみた
するとサツは苦笑いをしながら
「おいアキ、なんぼ今日の女がブスやったからてそないな言い方ないやろ」
と半ばキレぎみだ
「いや、待ち合わせ場所に来た女、ミナやった」
と冷静に言った瞬間サツの拳がとんできた
「どうゆうことやコラ!」
「まぁ聞けて!まだ話終わってないやんけ」
間にカズが入る
私は起き上がると今日の出来事をサツとカズに話した
「すまんの兄弟」
「アホ、アキが謝ることないわい、まぁホテル行ってなんもせんかったからええわい」
するとカズが突然口を挟んできた
「ミナて、あの隣の中学やったミナか?ワシらの三個上の。あぁせやったらやめたほうがええぞサツ、あいつヤリマンで有名やからの」
どうやら今回ばかりはサツの特技の情報も恋にのろけて手薄になっていたようだ
「それ、ほんまかいカズ」
サツの顔をみると、もう目がすわっていた
無理もない、あんなに惚れこんでいた女がヤリマンだとしったらこうなるだろ
私には痛いほどサツの気持ちがわかる
「すまんかったのアキ、ミナが迷惑かけてもうて」
「き…きにすんなて、せやけど…お前大丈夫か?なんて言葉かけたらええか分からんけど、あんま思いつめんなや」
「ありがとう、ほなワシちょっと一人んなりたいから今日はもう帰るわ」
そうゆうとサツはとぼとぼ家に帰っていった。
「俺なんかまずいことゆうたかの」
とサツが帰ってしばらくたつとカズも帰っていった。
私はもうそのひは電気をけし布団に横になった
「すまんの兄弟、力んなれへんのは俺のほうや」
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