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それから小一時間、私は布団に入りながら天井をみつめていた すると一本の電話がなった 出てみるとそれはサツだった 「ど…どないしてん兄弟」 「アキ、相談があんねん」 様子がおかしい、明らかに声のトーンが低い、どうやらずっと思い詰めているらしい 「相談てなんやねん、ミナんことかい」 「せやねん、さっき電話してな、今日のこと話したら開きなおったわあのアマ、ワシん事遊びで付き合ってたゆうてたわ」 「そりゃひどいのぅ」 「せやけどな…まだワシ、ミナのこと好きやねん、たとえ遊ばれててもかめへん、一緒におるだけで幸せやねん」 「兄弟…」 「あかんわ涙とまらへん…」 サツとは中学からの付き合いだがその時初めて私はサツの泣いている声をきいた 「腹たつわほんまあいつ、もう連絡せんといてゆわれて、それから電話つうじへん、どないしよアキ」 正直どないしよと言われても私には分からなかった。 私はかける言葉がなく、サツに冗談で 「そやな、たしかにムカつくのぅミナは。ワシやったら殺してまうなそんな女、アハハ」 と笑ってやった するとサツはクスッと笑い 「さすがアキやの、なんか元気でたわ、ありがとな」 といって電話がきれた。 切れたあと私は自分に恥じた。 兄弟とゆうほどの親友なのに、いざ目の前で困っていてもなにもできないことに。 私は携帯を壁に投げると布団からでてビールを飲んだ
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