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そこは冒頭にもでてきた、サツと二人でヒロにしばかれた公園だった。
「なんでや!なんでや兄弟!冗談やんけ!俺冗談でゆったやんけ!それに自殺てなんやねん!ほんなしょうもないことしたんか兄弟!」
私は真夜中の公園でわめいた。
わめきつかれ一人公園に座り込んでいると、私の横にカズがきた
「なんやアキここにおったんかい。お前はなんも悪ない。自分を責めるなや。お前がなにアドバイスしたかは知らんけど、サツが自分でしたことや」
横でカズは慰めてくれているが私の耳には入らなかった
サツの葬式がひらかれた。
私は正直足を運びたくなかったが、サツの母やカズがどうしてもとゆうので、私は葬式へいった。
サツは話したとうり、とても気さくな奴で浅いが広い人脈があった。
そのせいかかなりの人数の男女が集まった。
正直私の知らない人が多かった。
私は葬式の席の最前列に座らされた。
目の前にはサツの写真が貼られている。
ヒロとやりあった後の傷だらけの笑顔の写真だった
「おぅ兄弟…ようけ来てくれてはるわ。よかったのぅ。そして…すまんかったの…ほんま」
来てくれた人、みんながみんな泣いていた。
それほどサツは印象に残る、明るく優しいそして強い男だった。
目の前にはサツを女手一つで育てた母が泣きくずれている。
またそんな母の横でカズは目を真っ赤にさせながら涙を流している。
泣いていないのは私だけだった。
すると私の後ろから足音が聞こえ低い声で泣きながら近づいてくるやつがいた。
振り返ると私は驚いた
サツの写真の前で、ヒロとその仲間たちが泣いている。
「なんやヒロ…来てくれたんか」
「なんやワレかい…あかんのぅなんで死ぬんやろの、ワシが殺すんちゃうんかい。まだやられたまんまやで。いつ仕返ししたらええねん」
と泣きじゃくっている
私はクスッと笑いヒロの肩に手を置いた
「ありがとな。ワシの葬式にも来てくれや」
「アホ、おのれ死んだらつまらんなるからワシも死ぬわい」
と手をふりほどかれた。
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