『消えない傷』

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翌日.... 遥は朝早くに目が覚めた。 「ん?まだ6時?」 目覚まし時計を手探りで探し当てて時間を確認した。 「....頭痛い」 髪の毛を掻きむしりながらぼーっと窓の外を眺める。 まだ日が完全に昇りきっておらず薄暗い空が町を覆っていた。 「....メール」 ずっと手に握りしめていた携帯がメールを受信していると光を発していた。 「誰だろ?」 見当もつかないメールの相手。 遥はふと深夜の桜と名乗る女性の存在を思い出した。 期待と不安を抱きながら遥は携帯を開けた。
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