『脅迫』

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遥は頭を抱えながら何かを探していた。 机の上に散乱した昔の教科書は高一の分しか無い。 「薬....薬....」 遥の頭は混乱の入り口にいた。 毎日飲んでいた薬が無くなっていたのだ。 あれが無いと精神が正常に保てなくなる。 遥の中で何かが壊れ始めていた。 「死ぬ....殺される....」 遥の目が虚ろになってきた。 「....あぁ」 遥の口元が不気味に緩んだ。 大きな音を立てて遥は倒れた。
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