目に付く二人

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夏休みに入る前日の放課後。 ゆみなとあみはいつものように放送で職員室に呼ばれていた。 『ゆみないくかぁ?』 あみがゆみなの教室に来て、ゆみなはかばんを取ってあみのところへ行った。 『何でゆみなが呼ばれんのかがわからんし』 『あんた煙草取られたじゃん』『だったわ。お前携帯じゃないの?』 『だからよ~まじしくったし。ポケットみたらなくてどっかに下として来てあたしの担当が拾ったみたいだし』 『馬鹿だよね-あんた』 『毎回テスト0点のゆみなに言われたくない』 『書かないで寝てるかサボってるかだから仕方ね-じゃん』 『あたしとかテストは頑張るし(笑)』 『20点以下のくせに(笑)』 『だまれ(笑)』 かばんをくつばこに置いて、ゆみなとあみは二階にある1年職員室に行った。 ゆみなの学校では1年生職員室,2年生職員室,3年生職員室と分かれていて、会議室はまた別にあった。 『先生煙草返して』 『まず何か言う事ないのね?ゆみなさんは三浦先生の方に言ってあるから』 『は-い。終わったらゆみなくつばこに居るから~』 『わかったわかったぁ』    
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