美人な先輩

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なんで結城はこんなに可愛いわけ? あたしは赤くなりながら結城の顔を見ていた。 「じゃあ下駄箱で待ってるね」 そんな笑顔で言われたら何も言えないよ。 あたしはその子犬の笑顔に負けまいと首を左右に振った。 「やっぱりダメ!! めちゃくちゃ遅くなるし、結城に迷惑だから!!」 「だから先に帰ってろって?」 「ゔっι」 結城がちょっと拗ねながら見ている。 ヤバい。 可愛い……ッ ダメだ!! ここで負けたら結城に迷惑が……。 そう思った瞬間 「千夏が何と言おうと 下駄箱で待ってるもん!!」 負けたぁぁあぁぁ!!! もんって!! もんってあんた!! あたしは机に赤くなりながら伏せた。 そんなあたしを嘉穂が嘲笑う。 「岡本くんに勝とうなんざ百万年早いわ」 「ごもっともなご意見ありがとうございます」 あたしは まだ拗ねてる結城を見た。 あたしは結城に迷惑かけたくないのに。 そう思ってたら いきなり結城があたしを見た。 それだけなのに ードキッー こうなるのは何故だろう。 .
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