美人な先輩

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こうなったら ‐ガタッ‐ 「先生!!!」 あたしは手を挙げて勢いよく立ち上がった。 「あれ?そんなにアシスタントがやりたいの?」 「え?」 「自ら立候補するなんて、綾瀬さんは凄いなぁ!!」 立候補? って何? あたしは嘉穂を見た。 「講演会のアシスタントを決めてる最中に、あんたが手挙げたんだよ」 「うそぉぉおぉぉ!?」 あたしは勢いよく嘉穂から視線を先生に戻した。 「あのっ!!」 「じゃあアシスタントは綾瀬さんに決まりで」 「え?あの……」 「まさか綾瀬さんがそんなにやりたかったなんてねぇ」 「いや、ちょっと……」 「という事で、今日はもう解散で」 先生がそう言うと生徒は帰って行く。 聞いてくれやしねぇぇえぇぇ! あたしは嘉穂に引きずられて会議室を後にした。 「ちゃんと先生の話し聞いときなさい」 「だって……」 「じゃあ あたしは職員室寄ってから帰るから。 早く行かなきゃ、岡本くん待ってるんでしょ」 「うん」 嘉穂はあたしの頭を軽く殴ってから職員室に行った。 あたしは小さくため息をついてげた箱に向かった。 .
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