2415人が本棚に入れています
本棚に追加
/123ページ
あたしは今 結城が来るかもしれない状況にドキドキしてます。
一昨日は強制的に帰り
昨日は仮病を使って休むという
なんともバカな事をしてしまったために、このような状況です。
「ホント、岡本くんに思いっきり力の限り殴られたらいいのに」
「それがホントの話しになったら笑い事じゃ済まないよ。嘉穂」
あたしはため息をついて窓の外を見た。
酷い事したって、自分でもよくわかってる。
結城を遠ざけようとしたのも事実だ。
だから別れを切り出されても、覚悟は出来てる
はず………………。
あたしはもう一度ため息をついた。
「おはよーっ」
‐ドキッ‐
結城が教室に入ってきた。
びっくりしすぎて、心臓が思いっきり飛び上がった。
クラスの人達が結城に挨拶をしている。
それに笑顔で答える結城。
「王子様は今日も人気者だね」
嘉穂の言葉にため息まじりで頷く。
すると突然 結城と目がバッチリ合った。
その瞬間、今までの倍以上に心臓がドキドキし出した。
.
最初のコメントを投稿しよう!