結城と先輩

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あたしは今 結城が来るかもしれない状況にドキドキしてます。 一昨日は強制的に帰り 昨日は仮病を使って休むという なんともバカな事をしてしまったために、このような状況です。 「ホント、岡本くんに思いっきり力の限り殴られたらいいのに」 「それがホントの話しになったら笑い事じゃ済まないよ。嘉穂」 あたしはため息をついて窓の外を見た。 酷い事したって、自分でもよくわかってる。 結城を遠ざけようとしたのも事実だ。 だから別れを切り出されても、覚悟は出来てる はず………………。 あたしはもう一度ため息をついた。 「おはよーっ」 ‐ドキッ‐ 結城が教室に入ってきた。 びっくりしすぎて、心臓が思いっきり飛び上がった。 クラスの人達が結城に挨拶をしている。 それに笑顔で答える結城。 「王子様は今日も人気者だね」 嘉穂の言葉にため息まじりで頷く。 すると突然 結城と目がバッチリ合った。 その瞬間、今までの倍以上に心臓がドキドキし出した。 .
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