結城と先輩

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なんだ……。 あたし、結局は相手にされてなかったんだ。 「先輩……」 「ん?」 「ありがとうございました……」 あたしはそう言って公園から出た。 なんてあたしは弱いんだろう。 いつも いつも いつも泣いて どれだけ涙を流せば気が済むのだろう。 二人の本音を聞いて、どうしたかった? 聞いたところで悲しんでちゃ、元も子もない。 どうしたらいい? あたしは涙で滲んだ道路を呆然としながら歩いた。 一体あたしは、神様に何をしたのだろう。 .
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