じいちゃんとフジ

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「別に普通に過ごしとるよ。じいちゃんの方こそどうしたん?」 向かいの席へ腰をおろす ふと背中に違和感を感じて振り返るといつの間に来たのか猫のフジが頭を擦り付けて甘えていた フジは3年前にじいちゃんが拾ってきたメスの三毛猫だ 夏輝がそっと抱き上げて膝上に置いてやると満足そうにゴロゴロと喉を鳴らした 「お前もそろそろ将来について考えなあかんぞ~、なんかやりたい事はあるんか?」 じいちゃんは枝豆をサヤからポンと頭上に飛ばして器用に口でキャッチした フジが嬉しそうにその様子をジッと見ている
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