雨の日の思い出

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「なんやお前は!?」 あまりにもしっかり張り付いたのでじいちゃんがそのままにしていると、仲間がふと気づいて言った 「こいつ全然鳴かへんなぁ?」 そう言えば見つけてから一声も鳴いていない。 鳴こうと口は開くのだが声が出ていないのだ 「恐怖で声が出んようになったんちゃうか?」 そう言いながらじいちゃんは急にネコが愛おしくなりそっと手で包んでみた 人の手の温もりに気づいてネコの震えが少し収まった
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