夏休みは休めない

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「「は~い」」 のんきな声がハモって聞こえた 二人の後ろ姿を見ながら小さくため息をつく 美津子は海が嫌いだ 夫の晴海を海で亡くして以来、あんなに大好きだった海が辛くて近づく事が出来ない 本当は夏輝も失ってしまうんじゃないかと不安で仕方ないのだがその気持ちを押し殺していつも見送る そんな母の気持ちに夏輝は全く気付いていなかった
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