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序章 ~誕生そして命名~
ジリジリと音がしそうな陽射しが照りつける夏の日、蝉も黙るくらいの大声で泣きながら俺は生まれた
じいちゃんは分娩室の外でその声を聞いて、嬉しくて俺に負けんくらい声を張り上げて泣いたらしい
痛いやら安心したので泣きたいのは私やったのに、男の俺らがすごい声張り上げて同時に泣いてるからよくわからなくなって思わず笑ったわと母さんが言ってた
俺の父ちゃんと婆ちゃんは俺が生まれる前に亡くなってたから、その日からじいちゃんが俺の父ちゃん代わりの一人二役になった
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